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八ッ場(やんば)ダムの偏向報道

 前原国土交通相が群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダムの建設予定地を視察した23日、建設の継続を訴える住民の代表は、「私たちの気持ちを察し、心の叫びを聞いてほしい」などとつづった意見書を国交相に手渡した。国交相は「皆さんが100%被害者」と語り、粘り強く説明する意向を示したが、中止の方針は「白紙にできない」とも。これには、国交相と会談した地元の首長も猛反発し、今後の話し合いの糸口さえ見つからなかった。

 これはニュースの抜粋だが、最近の八ッ場(やんば)ダム報道を観ていて疑問がある。

 それは、ダム反対の意見がほとんど報道されていないことだ。テレビや新聞だけを観ていると、民主党のダム中止は、少数意見であり、地元の住人や市や県のほとんどが中止に反対のようである。まるで、民主党だけが中止を訴えているかのようだ。果たして本当にそうなのか?

 「すでに総予算の7割を使ってしまった」というだけで、工事はまったく進んでいない。実際の工事の進行状況は、ダム建設のための付け替え国道が6%、付け替え県道が2%、付け替え鉄道だけは75%まで完成しているが一番重要な部分が残っている。そしてダム本体は全くの未着工なのだ。このような状況で、総予算4600億円の7割にあたる3200億円を使ってしまったというのが事実である。鉄道以外はほとんとが未着工の状態で、すでに予算の7割も使ってしまったのだから、残りの予算ですべての工事が完成するはずがないことは誰の目にも明らかであり、このまま工事を進めるのであれば、2004年の計画偏向で総予算が2100億円から4600億円へと2倍以上に引き上げられた時のように、また大幅な引き上げが行なわれることは明白である。またマスコミは「ダム建設を進めたほうが中止するよりもお金が掛からない」という賛成派の主張だけを一方的に報道し続けているが、これもまったくのデマであり、実際には中止したほうが建設を続けるより最低でも2000億円は節約になると試算されている。(世田谷通信) 

 八ッ場(やんば)ダムに限らず、ダムの建設は、無駄な公共事業の巣窟であることを忘れてはいけない。何故、ダムが必要なのかという当初の理由は、なしくずしになっている場合が多い。治水・利水の必要性を今一度、問い直す時間はあるはずだ。

 そして、70%の事業費が投入済みで、いまさら中止にすると、莫大な喪失となる・・・という割りには、ダムの本体工事はこれからだという。この数字のからくりも正確に報道すべきだろう。完成まで、あといくら掛かるのか?中止したらどうなるのか? 正確な情報を公開すれば、おのずと答えは出るはずだ。

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