« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月

中国映画「ソフィーの復讐」

 上海行きのJALで観賞。最後のいいところで上海に着いてしまったが、キュートなチャン・ツィイーが堪能できた。この映画、日本でも一部で公開されている。DVDは7月2日発売。

 結婚寸前にフラれた女流漫画家ソフィーが、結婚式までの2か月の間に恋人を取り戻そうと奔走するラブコメディー。ドジだが思い込んだら一直線のキュートなヒロインを『ホースメン』のチャン・ツィイーが演じ、プロデュース業にも進出。

 その恋人だったイケメン外科医に『映画は映画だ』の韓国俳優ソ・ジソブがふんし、中国語のせりふに挑戦している。

 元カレはピーター・ホー。ジョアンナ役は、「レッドクリフ」で逸悦役で出演したファン・ビンビンだ。

 チャン・ツィイーのコメディエンヌぶりと、二転三転するドタバタ恋模様の行方に注目だ。

 

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: SOPHIE'S REVENGE/非常完美
製作年度: 2009年
監督: エヴァ・ジン
上映時間: 107分
キャスト:チャン・ツィイー、ソ・ジソブ、ファン・ビンビン、ピーター・ホー

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (1)

邦画「ごくせんTHE MOVIE」

 2009年制作。
 
 仲間由紀恵がジャージにメガネでおさげ髪の型破りな熱血教師・ヤンクミこと山口久美子を演じて、大人気を博したテレビドラマシリーズの劇場版。7年間にも及ぶシリーズの集大成として完結編となる本作は、第2シリーズ卒業生の亀梨和也、第3シリーズの卒業生の三浦春馬らが再びヤンクミと3年D組の生徒たちの前に姿を見せ、フィナーレを盛り上げる。ギャグの中にも熱いドラマを繰り広げるヤンクミの勇姿を見届けたい。

 仲間由紀恵のキャラクターがこのドラマと「トリック」の人気でほぼ固定されてしまった。もう彼女にシリアスな役所は無理かもしれない。と、思えるほどヒットしたということか。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 佐藤東弥
上映時間: 118分
キャスト:仲間由紀恵、亀梨和也、生瀬勝久

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

邦画「感染列島」

 人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描く、泣けるパニック・エンターテインメント。『泪壺』の瀬々敬久が脚本と監督を手掛け、新型ウイルスの爆発的な伝播が現実の社会や人々に、どのような影響を与えるかをリアルなアプローチで問う。救命救急医役の妻夫木聡をはじめ、檀れいら実力派キャストが集結。ウイルスと人類の戦いという絵空事ではないテーマに、正面から挑んだシミュレーション・ムービーとしても注目。

 口蹄疫が宮崎で猛威を奮っており、いまだ収束していない。もし、口蹄疫が牛や豚でなく、人間に感染するとしたら・・・そう考えると怖い。まとめて殺処分なんてことは無いだろうが、隔離される現場は、この映画のように、修羅場となるだろう。

 「妻夫木聡」のくさい演技を「檀れい」が補って、いい味出してる。檀れいは「武士の一分」で木村拓哉の妻役だったが、これも良かった。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 瀬々敬久
上映時間: 138分
キャスト:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

アニメ「サマーウォーズ」

 2009年制作アニメ。

 単館公開からスタートし、口コミでロングランヒットとなった『時をかける少女』の細田守監督が放つ劇場アニメーションの最新作。ふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。主人公の少年・小磯健二の声を担当するのは、『千と千尋の神隠し』などで声優としても定評のある実力派若手俳優・神木隆之介。良質なアニメーション映像と、壮大なスケールの展開が見どころ。

 バーチャルの世界「オズ」の暴走に高校生の天才少年とその仲間たちの戦いを描く。アバターのデザインや架空社会のCGが今風で面白い。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 細田守
上映時間: 114分
キャスト(声):神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

洋画「イングロリアス・バスターズ」

 DVD新作。

 クエンティン・タランティーノ監督とブラッド・ピットがタッグを組んだ最強のアクション大作。ナチス占領下のフランスを舞台に、それぞれに事情を抱えたクセのある登場人物たちの暴走をユーモアたっぷりに描く。メラニー・ロランやクリストフ・ヴァルツ、ダイアン・クルーガーなど各国を代表する俳優たちがこれまでにない役柄を喜々として演じている。歴史的事実を基に作り上げられた、奇想天外なストーリー展開は拍手喝采の快作!

 最初は、オムニバス映画かと思うような展開。それが中盤でつながり、どんどん面白くなってゆく。凄惨な場面も多くあるが、結構嫌じゃない。これは不思議。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: INGLOURIOUS BASTERDS
製作年度: 2009年
監督: クエンティン・タランティーノ
上映時間: 152分
キャスト:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

洋画「セントアンナの奇跡」

DVDで観賞。

 第二次世界大戦中のイタリアで実際に起きた虐殺事件を基に、兵士の葛藤(かっとう)と心の交流をサスペンスタッチでつづる戦争ドラマ。『マルコムX』のスパイク・リー監督が同名の小説を映画化し、リアルな戦闘シーンだけではなく、人種を超えた人間の尊厳と希望を見事に描き切った。主要な4人の若き黒人兵を、『大いなる陰謀』のデレク・ルークや『7つの贈り物』のマイケル・イーリーらが好演。戦争の無意味さや、人間の温もりがダイレクトに伝わってくる。

 一部、ストーリーが解りづらい所もあるが、たんたんと進行し、後半部分ですっきりと解消する。すべては、助けた子供が謎を解くキーになっていたと解る。そして、感動のラスト・シーンにつながるのだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: MIRACLE AT ST. ANNA
製作年度: 2008年
監督: スパイク・リー
上映時間: 163分
キャスト:デレク・ルーク、マイケル・イーリー、ラズ・アロンソ

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国映画「彼女を信じないでください」

 2004年韓国映画。

 韓国のラブコメディーの女王と呼ばれるキム・ハヌル主演作。共演は『オオカミの誘惑』のカン・ドンウォン。キム・ハヌル演じる詐欺師とカン・ドンウォンを演じる純朴な薬剤師が恋に落ちる感動のラブストーリー。

 かわいい容貌、純粋な微笑、流麗な話しぶり。100%完璧な美を自慢するヨン ジュ(キム・ハヌル)。 しかし、彼女の本性は、詐欺で刑務所に入ったタフガール。ヨンジュは、仮釈放の審査を卓越した演技力で軽く通過する。

 出所するやいなや、ヨンジュは唯一の 血縁である姉への結婚祝いとして木工芸の雁を持って釜山行きの電車に乗る。

 一方、忠清道のヨンガン(龍江)村の薬剤師ヒチョル(カン・ドンウォン)は、恋人にプロポーズする指輪を持って釜山に行く途中、ヨン ジュと出会う。

 最初の 出会いからヨンジュに痴漢に間違われて死ぬほど殴られ、指輪まで盗られたヒチョル。仮釈放中であるヨンジュは、泥棒と間違われると困るため、指輪を取り返 してあげようとするが、その最中に彼女のカバンとヒチョルの指輪が入れ替わってしまう。

 なくしたカバンを取り戻すという一念でヨンガン村にやってきたヨンジュ。ヒチョルの家族たちは、指輪を持って現れたヨンジュをヒチョルの恋人と誤解して、 彼女は結局偽フィアンセを演じてしまう。

 恋人にプロポーズもできず家へ戻ったヒチョルは、ヨンジュの思いがけない詐欺に怒るが、すでに一歩遅かった。ヒ チョルは、家族だけでなく村中の人々に純真な女性を捨てた破廉恥男といわれ、家から追い出される境遇となる。ヨンジュとヒチョル、真実と偽りの対決が本格 的に始まる。

 主役のキム・ハヌルは、清楚な役柄が多いが、ここでは、詐欺師だ。ちょっと間抜けなカン・ドンウォンとの息もピッタリで面白い。これは、今年一番の「韓国映画」おすすめ映画だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆ 

原題: TOO BEAUTIFUL TO LIE/DON'T BELIEVE IN HER
製作年度: 2004年
監督: ペ・ヒョンジュン
上映時間: 115分
キャスト:カン・ドンウォン、キム・ハヌル、ソン・ジェホ

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国映画「シムチョンの帰還」

 2007年、韓国映画。前・後編。

 盲目の父の治療費のために身を投げたシムチョンが竜王に救出され、やがて竜王の妻となって父の目を治すという韓国の有名な古典「沈清伝」をモチーフに、父親のために自らを犠牲にしたシムチョンの姿を、新解釈で生き生きと描く短編時代劇。
 シムチョンを演じたのは「可愛くても憎くても」や「ノンストップ4」「銭の戦争」などに出演してきたキュートな女優イ・ヨンウン。彼女に恋する王子様ホンには「雪の女王」「シングルパパは熱愛中」などに出演してきたモデル出身の美男子イム・ジュファン。シムチョンが愛する盲目の父には、「宮廷女官チャングムの誓い」をはじめ数々の時代劇に出演、ユーモアあふれる演技・表情が魅力のイム・ヒョンシクが扮し、独特の存在感でドラマを表情豊かな作品にしている。

 物語は盲目の父のために、神への捧げものとして海に身を投げようとするシムチョンと、その海で出会った若者との淡い恋、父と娘の親子の絆を明るいタッチでコメディ感覚に描き、人気古典の世界や時代劇特有の勧善懲悪が楽しめる気軽な短編作。若手俳優のさわやかな演技はもちろん、イム・ヒョンシクやアン・ネサンら芸達者なベテラン勢の活躍も見どころのひとつ。

おすすめ度  ☆☆☆

原題: RETURN OF SIMCHUNG
製作年度: 2007年
監督: キム・ウォニン
上映時間: 120分
キャスト:イ・ヨンウン、イム・ジュファン、イム・ヒョンシク

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

洋画「リリィ、はちみつ色の秘密」

 DVDレンタル。ダコタ・ファニングが出演しているというので興味があった。

 母の死を悲しみ続けている14歳の少女が、とある3姉妹との共同生活を通じて癒されていく姿を描く感動ドラマ。ウィル・スミスと妻ジェイダ・ピンケット・スミスがプロデュースを務め、アメリカで450万部のベストセラーとなったスー・モンク・キッドの小説を映像化した。心に孤独と深い傷を負った主人公の少女リリィには、『シャーロットのおくりもの』のダコタ・ファニング。母からの愛の証しを探す少女の悲しみと再生の物語。

 このストーリーがベストセラーとは信じられない。はっきり言って感動はしない。ただ、ちょっぴり成長したダコタ・ファニングが可愛い。この子はきっと大女優になっていくんだなぁと実感。安達祐実を連想してしまう。

おすすめ度 ☆☆☆

原題: THE SECRET LIFE OF BEES
製作年度: 2008年
監督: ジーナ・プリンス=バイスウッド
上映時間: 110分
キャスト:クイーン・ラティファ、ダコタ・ファニング、ジェニファー・ハドソン

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

アニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」

 DVD新作。3Dアニメだが、2Dで観賞。印象は色がきれいだと感じたこと。

『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳の老人に、驚きの出来事が巻き起こる冒険ロード・ムービー。カールじいさんの声を『アパッチ砦・ブロンクス』のエドワード・アズナーが、カールの相棒となる少年ラッセルの声を新人のジョーダン・ナガイが担当。ピクサー初となる3Dデジタルでの作品。

 最初こどもが出てきて、冒険が好きな女の子と知り合う。二人は成長して結婚し、幸せな家庭を築く。子供はできなかった。決して金持ちではない。財産といえば、小さな家だけだ。二人は年をとり、ある日妻は息を引き取る。その残された独居老人がカールじいさんだ。ここまでの話の展開がいい。ちょっぴり切なくて、悲しくて胸がつまるようだ。
 そのカールじいさんの家の周りはいまや、ビルでいっぱい。立ち退きを迫られるカールおじさんは一大決心をする・・・

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: ピート・ドクター
上映時間: 103分
キャスト(声):エドワード・アズナー、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソン

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (1)

邦画「告白」

 今、公開中の話題作。どちらかというとコミカルな映像づくりをしてきた中島哲也監督が、笑いを封印したシリアスな映画を作ったということで興味深い。
  「下妻物語」2004
  「嫌われ松子の一生」2006
  「パコと魔法の絵本」2008
 と、順調に力作を発表してきた監督の最新作に興味津々だった。3本とも、大好きな映画だ。

 担任のクラスの教え子に娘を殺され、復讐を果たすというストーリーだ。ミステリーの定番は、犯人を捜すという展開だが、この映画は違った。犯人のAとBは、すぐにクラス全員に知れ渡る。人殺しがいる学生生活が続くのだ。しかも、エイズの可能性を秘めた人間として・・・ 

 2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)を描くミステリー。『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督がメガホンを取り、事件にかかわった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく緊張感あふれるドラマを作り上げた。『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』の松たか子がヒロインの狂気を体現するほか、『キラー・ヴァージンロード』の木村佳乃、『重力ピエロ』の岡田将生らが共演する。

 ラストも衝撃、中島哲也監督は十分に期待に応えてくれた。 次回作は2012年?楽しみだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2010年
監督: 中島哲也
上映時間: 106分
キャスト:松たか子、木村佳乃、岡田将生

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

洋画「アバター」2回目

 映画館(3D)に続き、DVDで2回目の観賞。

 何度観てもこの映画はすごい。2度目の観賞は、ストーリーがわかっているので、新しい発見がある。今回は、忘れていたシーンが堪能できた。そして、気づいたのは、役者の台詞が少し説明っぽいことだ。でも初回に観たときは感じなかったので、これも2回目の余裕のせいかも。

 この映画の魅力の一つは、惑星の植物や動物がすごくリアルであることだ。その一つ一つがオリジナルデザインなのがすごい。トカゲのようなものがヘリコプターのように飛んだり、木の精の胞子のようなデザイン一つとってもすごい。

 今年の「ベスト1」の映画だし、生涯の映画ベスト5に入るのは、まちがいない。


 『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、最新の映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、迫力の最新3D映像で見せる。出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、キャメロン監督とは『エイリアン2』以来久々にタッグを組むことになるシガーニー・ウィーヴァーら実力派が顔をそろえる。構想14年、製作に4年をかけたキャメロン監督による壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: AVATAR
製作年度: 2009年
監督: ジェームズ・キャメロン
上映時間: 162分
キャスト:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国映画「吹けよ春風」

 2003年韓国映画。
 
 利己的な小説家が,世の中を明るく生きる喫茶店従業員に会って,改過遷善するというヒューマン・コメディー。

 トレーニング服姿でリュックサックをかついだ青年が,明け方の路地を走っている。聖堂の前まで来た彼は,リュックサックにぎっしり詰まったゴミを捨てるところを見つけられ,ランニングシャツ風の神父に追われ急いで逃げる。ゴミ無断投棄常習犯は,小説家ソングク(キム・スンウ)。ラジオに出演し,丁寧で博識な語調で家族の来歴と作品世界を話すけれど,中身はつまらない。

 そんなある日,パーマ頭にミニスカートをはいた喫茶店従業員ファジョン(キム・ジョンウン)が,彼の家の2階に借家人として引っ越してきて,戦争が始まる。友だちを呼んでぐうだらな酒の席を繰り広げるかと思えば,油ボイラーを随時つけまくったせいで,彼の執筆活動は中断されるほかはない。門下生ヒグさえ,ファジョンの勢力伸張にまきこまれてしまう。

 キム・スンウといえば、人気ドラマ「アイリス」で北朝鮮諜報部パク・チョリョン役といったら解るだろうか。アイリスではニヒルな悪役だが、この映画は全く違う。大いに笑わせてくれる。

 相手役のキム・ジョンウンは、ドラマ「ルル姫」(2005)や「パリの恋人」(2004)などで有名な人気女優だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: SPRING BREEZE
製作年度: 2003年
監督: チャン・ハンジュン
上映時間: 111分
キャスト:キム・スンウ、キム・ジョンウン、ソン・ジル

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「管内閣の発足に思う」

 2010年6月8日、管内閣が発足。

 鳩山政権の悪口を言った記憶はないが、8ヶ月という予想外の短命政権に終わったのは、もちろん本人の資質なのだろうけれど、官房長官の人選ミスが原因だと思う。
 
 最初にがっかりしたのは、記者クラブの解放問題だった。閣僚で記者クラブの解放を行ったのは岡田克也外務大臣だけだ。他に亀井静香が記者クラブ以外のメディアに会見をしているが、同じ会見を二度行うという変則的なものだ。

 鳩山首相に最初に?を感じたのは、なぜ公約した記者クラブの解放をしなかったのか不思議だった。
 記者クラブの解放については、評論家の「上杉隆」が熱心に取り組んでいるが、漏れ伝わってくる情報によると、記者クラブの解放を阻止しているのは平野官房長官だという。この時、何かイヤ〜な感じがしたことを覚えている。

 そして、沖縄普天間基地移設問題である。「移転先は海外、少なくても県外」という鳩山首相の方針は間違っていない。この基本方針で最後までアメリカと交渉すべきだった。彼は自分から5月結着という期限を区切り、国民に表明した。沖縄県民はもとより国民は期待した。ここまでは間違っていない。
 
 残念なのはこの時、「鳩山がんばれ」という世論が生まれなかったことだ。マスコミは「政治と金」問題で、鳩山・小沢を批判し、足を引っ張るばかりだった。国益を考えるなら、マスコミはせめて「普天間基地の移籍先はどこが良いと考えるか」という世論調査を実施して、アメリカに日本国民の意思を示すべきだっただろう。

 この時、マスコミの世論調査は、反民主一色で「小沢幹事長は辞職するべきかどうか」というような調査ばかりを行っていたのだ。日本のマスコミはアメリカのプラスになることばかりをしていたことになる。

 沖縄問題の全権を任されたのは、平野官房長官だ。いろんなプランを模索する前に、「移転先は海外、少なくても県外」という鳩山首相の方針でアメリカと交渉したのか? その努力の形跡が見えない。その交渉過程をオープンにして、世論を味方にするべきではなかったのか?

 鳩山首相は、正直な人だ。側近である平野を信頼して任せたはずが、ここまで無能だと思わなかったのだろう。しかし、結果的には最悪の結着となり、責任をとって辞任したのである。


 管内閣の官房長官は、仙谷由人氏である。図らずも管首相は任命の時に言っていたのが「仙谷さんは、私にとって煙たい人だ。しかし、民主党が一丸となるには彼が必要だ」と。仙谷氏は胆の座った人である。管氏の力量は未知数だが、官房長官の選択では、鳩山氏との違いを感じ、期待される。

 小沢氏は今回の鳩山辞任劇にどう関わったのか、意見が分かれるところだ。

 一つは、鳩山首相が、参院選で勝利するために、小沢氏を道連れにW辞任を仕掛けた。最後に良い決断をしたというもの。いや、その逆で小沢氏が辞めない首相に鈴をつけたという説。

 真相は不明だが、どちらにしても民主党支持率は予想以上に回復し、このシナリオを描いた人がいるとしたら最高の結果となった。

 「政権交代」を心待ちにしていた人間として、少なくともあと3年は頑張ってもらいたいと思う。マスコミにはいろんな意見があっていいと思うが、1社ぐらいは、民主党を応援するところはないのか?

 今、一番信用できないのが実はマスコミなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国映画「愛なんていらない」

 2002年放映の日本のテレビドラマ「愛なんていらねえよ、夏」を、韓国版にリメークしたラブストーリー。愛を信じられない男女の出会いを情感を込めて描く。大学生になった『ダンサーの純情』のムン・グニョンが、盲目の娘役で新境地を開拓。演技力には定評のある『シングルス』のキム・ジュヒョク相手に繊細な演技で演じ切る。2人が次第に心を通わせていく過程と、思いもよらないラストシーンに涙する。

 ムン・グニョンといえば、ドラマ「風の絵師」で男になりすます役が印象的だ。パク・シニョンとの子弟関係が面白かった。映画では「箪笥」(2003)で存在感を発揮し、「ダンサーの純情」(2005年)は250万人を動員し大ヒット作となる。

 この映画はシナリオが今ひとつ。ちょっと回りくどい感じ、二人がいつから惹かれ合うのかよくわからない。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: LOVE ME NOT
製作年度: 2006年
監督: イ・チョルハ
上映時間: 119分
キャスト:ムン・グニョン、キム・ジュヒョク、チン・グ

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

邦画「リンダリンダリンダ」

 高校を舞台にガールズバンドの奮闘をさわやかに描いた青春人間ドラマ。出演は『ほえる犬は噛まない』『TUBE』のべ・ドゥナ、『バトル・ロワイアル』シリーズの前田亜季、『ローレライ』の香椎由宇、そしてロックバンドBase Ball Bearのベーシスト・関根史織。監督は『リアリズムの宿』の山下敦弘。ハイティーンの女の子たちの心の微妙な心の揺れや高揚を繊細に描き出す。

 この映画を観るのは二度目だが、最初に観たのは、2007年頃、映画館でなくDVD。「スウィングガールズ」(2004年)とイメージがダブる。

 今回観て、新たな発見がいくつもあった。

 まず、2005年制作と意外に新しいこと。イメージでは、2000年あたりと思ってた。これは勝手な思い込み。

 また、ビールのコマーシャルでもおなじみの香椎由宇が出ていたこと。当時は名前も知らなかった。彼女がシンガポール育ちで、ちょっと変わった考え方というか、動じない人だと最近知って、興味を持っていたので、彼女が出演していてびっくりした。
 もう一つは、松山ケンイチが端役で出ていたことも発見。べ・ドゥナ演じる韓国留学生ソンに韓国語で告白するも、あっけなくふられる役。最近では、「カムイ伝」などで人気の松山が、このころはまだ注目されていなかったことが解る。

 最後の発表会の演奏は、何度観ても感動だ。へたくそなボーカルのべ・ドゥナの歌がうまく聞こえるのも不思議だ。べ・ドゥナは「威風堂々な彼女」(2003年)韓国ドラマなど、韓国では演技派で知られる存在。

 今から考えれば、蒼々たるメンバーが出演している映画ということになる。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2005年
監督: 山下敦弘
上映時間: 114分
キャスト:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇

Photo_2


| | コメント (0) | トラックバック (0)

香港映画「イザベラ」

 2006年の香港映画。

 舞台はマカオ、ポルトガルの租借地であるマカオが返還される1年前、シン(チャップマン・トー)は元警察官。汚職などをしたけど、女性にもてる生活をしていて、アパートには多くの女性が頻繁に訪れる。
 ある日、娘を名乗る女性ヤン(イザベラ・リョン)が尋ねてくる。ヤンの母イザベラが癌で死んだことを告げられる。ヤンの母は、シンが高校時代に好きだった女性だった。
 そしてシンとヤンの共同生活が始まる。ヤンはイザベラという犬が行方不明なので捜している。しばらくして犬は見つかるけど、別の飼い主に飼われていて、幸せそうなので諦める。

 その後は、ヤンとシンの共同生活が描かれる。酒を飲んで大騒ぎしたり、マカオが中国に返還されるので、いろんな問題が元警官のシンの前に迫ってくるけど、深刻な雰囲気もなく、アクションもない。小津映画のように淡々と進んでいく。

 梁洛施(イザベラ・リョン)は、『バグ・ミー・テンダー - 恋と友情の物語』、ホラー映画『the EYE3』に出ている香港の新人人気女優で、多くの国際的な映画祭で賞を得ている。

 最初は、やくざと警察の血なまぐさいストーリーかと思って観ていたが、親子の絆を描いた映画だった。ヤン役のイザベラ・リョンが中国らしくスレンダーで奇麗なので見とれてしまった。タイトルの「イザベラ」は、犬の名前で、イザベラ・リョンとは関係がないらしい。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: 伊莎貝拉/ISABELLA
製作年度: 2006年
監督: パン・ホーチョン
上映時間: 109分
キャスト:チャップマン・トー、イザベラ・リョン、アンソニー・ウォン

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国映画「ナンパの定石」

 「朱蒙」のソン・イルグクと「四月の雪」(2005年)「私の頭の中の消しゴム」(2004年)のソン・イェジンが、ナンパのプロを演じる。コミカルなラブコメディだ。お互いにプロのプライドをかけて、相手を好きにさせようとあがく。清楚な清純派というイメージのソン・イェジンのぶりっ子でしたたかな演技が面白い。ソン・イェジンがおならをするんだよ。
 最初、ソン・イェジンに似てる子がやってると思ったもんね。タイトルの「ナンパの定石」はセンスなさすぎ。例えば「恋のかけひき」とか。
 笑えて、笑えて、面白かった。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: THE ART OF SEDUCTION
製作年度: 2005年
監督: オ・ギファン
上映時間: 101分
キャスト:ソン・イルグク、ソン・イェジン、ヒョニョン

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

洋画「オーシャンズ13」

 オーシャンズシリーズの3作目。

 カリスマ詐欺師ダニー・オーシャンをはじめ、11人のプロフェッショナルが集まった犯罪チームが騒動を繰り広げる人気シリーズ。監督は『トラフィック』のスティーブン・ソダーバーグ。ダニー・オーシャンを演じるジョージ・クルーニーほか、おなじみの豪華キャストが再結集している。新キャストとして加わるのは名優アル・パチーノやエレン・バーキンら。人気スターたちのコミカルなやりとりとトリック満載のストーリー展開が楽しい。

 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンと主役がはれる人気俳優が勢揃いしているのが、この映画の魅力。ストーリーはラスベガスのカジノを舞台に、大掛かりな仕掛けをしてお決まりの詐欺を働くというもの。痛快だが、☆5つというわけにはいかない。その理由は、革新性に欠けるからだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: OCEAN'S THIRTEEN
製作年度: 2007年
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
上映時間: 122分
キャスト:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

中国映画「千年の祈り」

 世界中から注目を集める中国人女性作家イーユン・リーのデビュー短編集に収められた一編を映画化。わだかまりを抱えて離れ離れになった父娘が、本当の親子のきずなを築くようになるまでを描く。監督は『スモーク』のウェイン・ワン。父を『ロミオ・マスト・ダイ』のヘンリー・オー、娘を『ジョイ・ラック・クラブ』のフェイ・ユーが演じている。サン・セバスチャン国際映画祭で作品賞などにも輝いた、心に染み入る感動ストーリーが堪能できる。

 中国でロケットの技術者だった父(ヘンリー・オー)が、アメリカに住む娘(フェイ・ユー)と一緒に暮らし始める。言葉の通じぬアメリカで、周りの人たちと必死にコミュニケーションをとろうとする父と、奇麗だが無口で暗い娘との葛藤が面白い。 
 家庭を顧みなかった父と、不倫中の娘。リタイアして時間がゆったり流れる父の日常の目線が新鮮だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: A THOUSAND YEARS OF GOOD PRAYERS
製作年度: 2007年
監督: ウェイン・ワン
上映時間: 83分
キャスト:ヘンリー・オー、フェイ・ユー、ヴィダ・ガレマニ

Photo_2


| | コメント (0) | トラックバック (0)

中国映画「鳳凰 わが愛」

 中井貴一が日本人俳優としては初めて海外作品のプロデューサーとして参加した壮大な愛の叙事詩。激動の近代中国を舞台に、刑務所で30年に渡り愛を育んだ男女の姿を静かに見つめる。プロデュース兼主演の中井は、これまでにない激情型の男を体当たりで熱演。中国の新時代を代表する4大女優の1人と言われる、ミャオ・プゥも確かな演技で観客を魅了する。実話を基にした真実の愛の物語が胸に迫る。

 ほとんどが刑務所の中のシーンだ。夫を殺した女(ミャオ・プゥ)と中国人に育てられた日本人(中井貴一)が、刑務所で出会い、少しずつ惹かれ合っていく。知らぬ間に、ずんずん惹き込まれる会心の作品だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2007年
監督: ジヌ・チェヌ
上映時間: 121分
キャスト:中井貴一、ミャオ・プゥ、グォ・タォ

Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »